経営戦略
アベイズムの経営戦略
標準化、知識化、スピードアップによって、
世界一の品質、世界一の生産性、世界一の商品を実現する。
現在のビジネス環境の中で、当社が優位に経営を進めていくために何を目標として掲げ、何を重点的に行うかを示す必要があります。それが経営戦略です。
「世界一」と言うと夢物語と感じるかもしれませんが、そうではありません。現代の成熟した資本主義社会では大規模、大資本が有利です。「世界一」というのは中堅規模の製造業にとって、生命線であり、達成すべき現実目標です。掲げた目標に向かって、たゆまぬ努力と工夫を続けていけば、目標の実現は可能です。意志のないところに道はありません。
標準化は品質と生産性を向上させる
世界一の品質、世界一の生産性、世界一の商品を実現するためには、常に工夫し、製造工程の仕組みを改善することです。そして、そのために欠かせないのが標準化です。
当社で言う標準化は、モノづくりのプロセスを単純化し、常に同じやり方で作業できるようにしていくことです。標準化が進めば、技術や技能のちがいによる品質の差は埋めることができるようになります。よい品質でローコストの製品を、安定して生み出すことができるようになります。ソフトウエア化は標準化のための典型的な手段です。標準化によるモノづくりは、品質にとっても生産性にとっても有効な手段なのです。
知識化は付加価値を向上させる
アベイズムでは「情報」と「知識」を区別しています。知識とは受け手にとって有用であり、すぐに活用できるかたちに加工された情報のことです。知識は単なる情報とはちがいます。あなたの身の回りで考えてみても、情報は知っているだけでは役に立ちません。それも確実性のない情報ではなおさらです。情報は正確であるべきですし、それは使わなければ意味がないのです。
わたしたちが得意先を通じて社会へ、あるいは直接社会へ供給するのは、知識であるべきというのが、当社の考えです。それは編集、印刷、出版などすべての事業分野で共通しています。
情報を知識に変えるためには、情報を知識化する技術が必要です。この技術の中で重要なのは「編集力」です。情報を取捨選択し、大切な情報、役立つ情報を取り上げ、さらにこれを適切なかたちで表現する力。これが編集力です。そして、編集には創造力も必要です。情報の選択や表現において、新しい仕組みややり方を考え、生み出す必要があるからです。編集力はいろいろな場面で重要です。この編集力を培って、情報を知識化することがアベイズムの重要な経営戦略です。
スピードアップは企業力を向上させる
現代は変化が激しい時代です。企業には変化に素早く対応するスピードが求められています。いくら特長があっても、他社の後追いでは意味がありません。先駆けとなるためにはスピードが大切なのです。
社員のひとりひとりが変化に対応する能力を身につけるとともに、変化に対応するスピードをアップすることで企業の力が上がるのです。いわばスピードとは、市場の要求に適切に応えていくための必要条件です。
仕事のスピードは3つあります。それは、「報告のスピード」、「判断・決断のスピード」、「実行のスピード」です。「報告のスピード」は上司や周囲との情報共有を早くすることです。自分だけでなく上司や周囲の知恵を借りることができます。「判断・決断のスピード」は、時間をかけずに判断し、実行することを決断することです。「実行のスピード」は判断して、決断したことは、あれこれ迷わず、ただちに実行に移すことです。これらのスピードアップが企業力を向上させます。