経営信条
アベイズムの経営信条
1.得意先に対しては、常に誠実であり、注文には迅速、確実に応じ、納期は誠意を持って守る。
2.製品に対しては、常に優秀な品質を誇り、これをさらに向上させるために、努力と工夫を続ける。新しい技術、新しい仕組みは積極的に取り入れていく。
3.仕事に対しては、常に生産性を向上させる。日々、改善を続け、時には思い切って、大胆な改革を実行する。
4.社員に対しては、常に安全で安定した環境を提供する。社員の給与は公正であり、誠実に勤務し、能力を発揮した社員は、昇進、昇給の機会が与えられる。管理監督の職にある者は、能力、知識、経験を持ち、教養、常識も備え、公平でなければならない。
5.経営に対しては、常に健全な利益を生み続ける。積極的に新しい得意先を開発し、新しい分野へ進出していくとともに、社会の変化に対しては機敏に対応し、勇気を持って経営の革新を実行する。資金は諸事に対応できるよう十分に蓄積する。
得意先に対する誠実な対応
当社は受注型企業です。得意先からのオーダーがなければ会社は成り立ちません。得意先が何を要求し、何を望んでいるかを敏感に察知して、それを提供することが仕事の始まりです。「得意先に誠実に」の基本はここにあります。
しかし、すべて得意先の言うとおりやればよいということではありません。得意先の言っていることに矛盾はないのか、おかしくはないのか。それは本当に得意先のためになるのか、現在も将来もそれは得意先の利益になるのか、そして、それは当社の利益と両立できるかということです。
ビジネスの基本は「自他共栄」です。得意先も当社も、双方にメリットがなければ、健全なビジネス関係は継続しません。また、誠実であることは、当社に協力をしてくれる取引先や、社員間でも必要です。誠実であることは自他共栄の基本となるものです。
品質は生命線
品質は当社にとって生命線です。もちろん納期も大切ですが、納期に間に合わせたとしても、よい品質の製品が納品できなければ意味がありません。当社がつくる製品品質は、他社と比較して圧倒的に高くなければなりません。
「品質がよくなければ商品とは言わない」という意識が必要です。不良を出さないことは当然のことですし、不良は絶対に次の工程に渡さないという強い意識が大切です。ひとりひとりの品質意識が高いことが基礎になければ、品質の向上は成り立ちません。品質は当社のモノづくりの根幹です。
生産性は向上を続ける
生産性とは、投入した資産(インプット)と成果(アウトプット)の割合のことです。生産性を向上させるためには、インプットであるコストを抑えるか、アウトプットである付加価値を高めることです。そのためには、仕事の効率をよりよくしていくことが必要です。
今までより少ない人員、少ない時間で仕事をこなしていくこと、それが「改善」です。さらに、今までの仕事のやり方や仕組みを捨て去り、全く新しい方法を採用するのが「改革」です。改善は、数パーセントの生産性の向上が目標ですが、改革は、もっと大きな効果を目指すものです。
生産性は製造だけでなく、営業にも、スタッフにも、あらゆる仕事に生産性はあります。生産性を上げ続けることこそが、よい会社であるための条件です。
積極性の発揮
経営も、社員のみなさんも、いつも前向きで積極的な姿勢を保ち続けます。積極性は会社の活力の源です。新しい分野への進出、新しい得意先の開発、新しい技術の開発、新しい設備、新しい仕組みの導入を積極的に実行していきます。
安定した環境と公正な人事
社員の勤務環境は安全でなければなりません。そして、経済的にも精神的にも、安定して毎日勤務できる環境であるべきです。
社員の人事評価は公正になされなければなりません。公平でなかったり、偏見があったりしてはいけません。当社の人事評価は数値や事実に基づいて評価するシステムを構築して運用しています。公平な評価とは、発揮した能力と実際の成果やプロセスに対してふさわしい評価がなされることです。実績の評価は過去の評価にとらわれることなく、直近の仕事の成果やプロセスがどうであったかを評価します。また、男女による差別は一切ありません。経験は職務の種類によって必要度は異なります。年齢や勤続年数は一定の時間が経過すれば、それほど大きな要素ではなくなります。
部下を持つ人はそのポストにふさわしい人間でなければなりません。能力、知識、経験を持ち、教養、常識も備え、公平であることを条件としています。ここで言う能力とは、理解力、表現力、職務遂行能力などを指します。これらに加えて、上級管理者は的確な判断力、素早い決断力、果敢な実行力などが加わります。
経営の継続と利益の確保
存在意義のある企業として存続していくためには、世の中の変化に対応して、会社を変化させ、利益を上げ続けていくことが企業本来の姿です。従来と同じことを続けていくだけでは、いずれ衰退してしまいます。常に積極的な考えを持ち、社会の動向に敏感であり、素早く反応し、経営を改革していくことが重要です。
企業には寿命があると言われますが、数百年も継続している企業もあります。しかし、取り扱う商品や、得意先は同じではありません。社会の変化に対応して業容を変化させているのです。経営の力は、変化に対する対応力です。当社の事業内容は、変化し続けています。社会に適応して、事業内容を変え、さらに他社よりも品質、コスト、価格でよりよい商品をつくりだせる企業が、経営を継続していくことができるのです。